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2021/09/21 17:33

みなさん、こんばんは。
狼火(ロウビ)の妹、YUKOです。

今日は狼火のテーマになっている、「手筒花火」の製作工程について書いていきたいと思います。
よろしくお願いします!

手筒花火とは:


そもそも「手筒花火」ってどんな花火かっていう説明からしたいと思います。

手筒花火は愛知県の東三河地方(愛知県東部の遠州灘に面した地域)を中心に伝わる花火で、450年以上の歴史があるといわれています。豊橋市は手筒花火発祥の地ともいわれており、今も豊橋市内の多くのお祭りで五穀豊穣や無病息災など祈る奉納行事として手筒花火が揚げられます。

手筒花火は簡単に言うと、孟宗竹に縄を巻いて、竹筒の中に火薬を詰めた花火。揚げ手は手筒花火の筒を両手に持って放揚します。肩の辺りで火柱が吹きあがり空から降ってくる火の粉を被り、火薬の一番下に仕込んであるハネ粉がドーンっ!と爆音を上げて跳ねて炎が揚げ手の足元に噴き出します。点火からハネまで40秒くらいだと思いますが、シャーっと火の粉が吹きあがってからドーンっ!と跳ねるまで、ずーっと大迫力です。

実際見るに越したことはないのですが、手筒花火の動画を狼火のホームページにアップしていますので、是非チェックしてみてください! https://www.rhobii.com/festival/



手筒花火の支度:


手筒花火の特徴として、揚げ手が自分が揚げる花火を手作りする点があります。
製作工程は、竹の下見から始まり、竹取り、脂抜き、節抜き、縄巻き、火薬込めと色々な作業があります。
祭りの日の1カ月前くらいから毎晩会所(公民館など)に集まって手筒花火を作っていきます。年長者が若い衆に代々継承されてきた作り方を教えて、若い世代が習得していきます。仲間との信頼とつながりが、支度を通じて深まっていくんですね。

今日は竹取り~縄巻きの手前まで、作業風景の写真もアップしながら書いていきます!

まずは、良い手筒花火を作るのに欠かせない良質な竹を確保するところから。
羽田祭は10月初めですが、夏ごろに近隣の竹林の下見に行き、その年に使う竹の目星をつけます。竹林には勝手に入ったらダメなので、ちゃんとオーナーさんに許可を取っています。

日を改めて、竹を伐り取る「竹取り」に出かけます。実際に竹を伐っている写真はありませんが、竹取りに参加した狼火兄弟が竹林の写真を撮ってきてくれたのでアップします。ちなみに、竹は手作業で鋸で伐るそうです。




竹を伐ってきたら、脂抜きの作業に入ります。狼火兄弟がいる町内では、大きな釜に竹を入れて煮ることで脂抜きをします。この作業で竹の強度が上がるそうです。脂抜きが終わったら、不要な節を抜きます。これで筒の空洞に火薬が入るようになるんですね。
脂抜き・節抜きの作業が終わったら節をキレイに削ります。

(節を削ってます)


ここから、竹筒の強度をさらに上げるために「縄巻き」の作業に入ります。
竹に直接縄を巻くのではなくて、竹に紙を巻きます。その上から南京袋を巻き、さらにその上にゴザを巻きます。
見る専門の私は、竹に直接縄を巻いていないことを初めて知りました(汗)。だから手筒花火があの太さになるんだなぁと納得。

(紙を巻いてます)

(ゴザを巻いた状態の竹筒)

実際に縄を巻いていく工程は次回のブログで書きます!
ここまで読んでいただいてありがとうございました!

気が付いたらお祭りまで残り11日。まだまだ作業は続きます!

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